弊社の大切なお客様
ピアノの詩人と言われたポーランドの作曲家 フレデリック・ショパンは「自分の耳が許す音だけが音楽である」との言葉を残しています。私は逆の発想で、素晴らしい音楽は常に我々の耳を満足させてくれるはず、と認識しています。それだけ音楽とは、我々を幸せにしてくれる魔法なのかもしれません。
今月26日に日本が生んだ世界のピアニスト 中村紘子さんが天国に召されました。
中村紘子さんと言えば、1965年ショパン国際ピアノコンクールで日本人として初めて入賞して以来、今日に至るまで国内外で数多くの公演をされ、ピアノコンクールの審査委員長も務められるなど、世界の音楽界で活躍されました。また、1968年 CBS・ソニーレコード 専属第1号のアーティストとして、生まれたばかりのCBSソニーを業界トップのポジションに導く手伝いをしてくれました。故 盛田昭夫氏、そして父 大賀典雄と共に日本のクラシック界発展をお互いに喜んだ話しは私にとって宝となっています。
最後に、昨年 創立10周年を迎えた軽井沢大賀ホールでの母 大賀 緑が主催します「軽井沢大賀ホールCLASSICS」に出演いただきましたことに、衷心より感謝しています。リサイタル プログラム最後の演奏に拍手が鳴りやまず、とうとうアンコールが3曲も・・・、嬉しそうな中村紘子さんのお顔と拍手が忘れられません。
やすらかに。中村紘子さん。
昨年夏の『軽井沢大賀ホールCLASSICS』での演奏