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ナチュラルチーズの世界
SI部のKさんからバトンを受け取りました、システム技術部のMです。
前職は食の分野で働いており、食べることが大好きな私が、今回は「ナチュラルチーズ」についてお話ししたいと思います。
まず、チーズは大きく分けて、「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」があることをご存じでしょうか。
ナチュラルチーズは、生乳などを凝固させ、ホエイ(乳清)の一部を除去したもの、また、これを熟成させたものをいいます。スーパーなどでよく見かけるものだと、カマンベールやモッツァレラなどがこの「ナチュラルチーズ」に分類されます。
一方、プロセスチーズは、ナチュラルチーズを加工したもので、加熱処理がされているため、保存性に優れています。チーズと聞いて最初に思いつく、スライスチーズやベビーチーズなどが、この「プロセスチーズ」です。
ナチュラルチーズはとても種類が多く、世界に1000種類以上あると言われています。スーパーに売られているナチュラルチーズはそのほんの一部に過ぎません。デパ地下や街中にあるチーズ専門店では、様々な種類のナチュラルチーズに出会うことができます。ナチュラルチーズの中でも、原料や製造法などによって、下記のように分類されます。
- フレッシュタイプ:
熟成させていないチーズです。クセがなく、さっぱりとしたものが多いです。保存性は高くないため、新鮮なほど美味しいです。
- 白カビタイプ:
表面が白カビでおおわれたチーズです。熟成が進むと、中身が柔らかくなっていきます。こちらもクセが少なく、食べやすいです。
- 青カビタイプ(ブルーチーズ):
チーズの内側に青カビを繁殖させて熟成させたチーズです。香りや塩気が強く、好き嫌いが分かれるタイプです。
- ウォッシュタイプ:
表面を塩水や酒で洗いながら熟成させたものです。匂いが強烈なものが多く、通向きです。
- シェーブルタイプ:
山羊の生乳から作られたチーズです。牛乳から作られたチーズとはまた違った味わいがあります。
- セミハードタイプ:
チーズを作る過程で、プレスして水分を減らした、比較的硬いチーズです。水分が少ないため、保存性が高いです。
- ハードタイプ:
セミハードタイプよりもさらに水分を減らしたチーズです。硬いので、小さく切って食べる他、溶かしたり、粉にしたりと、他のタイプとはまた違った食べ方も楽しめます。
長くなってきましたが、読み疲れていないでしょうか?
それでは、ここからは私が特に好きな3種類のナチュラルチーズをご紹介します。
ロックフォール
ブルーチーズの一種であるロックフォールは、ゴルゴンゾーラ、スティルトンとともに、世界三大ブルーチーズと呼ばれています。羊の生乳を原料としたチーズで、フランスのロックフォール・シュール・スールゾン村という小さな村にある洞窟の中で熟成が行われています。
塩気が強く、青カビのピリッとした刺激も感じられます。はちみつやドライフルーツがよく合います。ブルーチーズが苦手な方も食べやすくなるので、ぜひ試していただきたいです。余ったら、クルミ入りの食パンに塗って焼き、はちみつをかけて食べるのがお気に入りです。
エポワス
エポワスは、ウォッシュチーズの代表選手です。塩水とマール酒(ぶどうの蒸留酒)で洗って熟成させています。オレンジがかった表皮の部分は刺激臭のようなとても強い香りがしますが、私はこれが癖になり、他のウォッシュチーズでは満足できなくなってしまいました。内側の部分は、熟成が進むとトロトロになっていき、濃厚な味わいです。赤ワインがどんどん進みます。
モン・ドール
こちらもウォッシュチーズですが、強い香りはなく、食べやすい部類です。エピセアという木の樹皮で巻き、塩水で洗って熟成しています。生産時期と販売期間が限られており、ちょうど今の時期がモン・ドールの「旬」です。我が家では、毎年クリスマスに向けて購入しています。外皮の上部を丸くくり抜き、チーズフォンデュとして食べます。周りの木の部分をアルミホイルで覆って、オーブントースターで温めると、さらにトロリとして、パンやじゃがいもによく絡んでくれます。
いかがでしたか?ナチュラルチーズに少しは興味を持っていただけたでしょうか?チーズ専門店では、試食をさせてくれたり、切れ端をお試し用として販売していたりもするので、気軽に立ち寄っていただけたらと思います。店員さんに相談すると、おすすめなどもいろいろと教えてくれて楽しいですよ。また、チーズに合う、ドライフルーツやはちみつ、クラッカー、ワインなども一緒に販売されているので、チーズ初心者こそ、専門店で美味しい食べ方を聞いて試してみてほしいと思います。ナチュラルチーズ好きが増えることを願っています。
次回のバトンは、営業推進部のEさんにお渡ししました。新年最初のブログ更新、楽しみにしております。