グラウンド・ゼロにて
先週1週間程、アメリカに出張で行って来ました。毎回感じる入国審査の煩わしさと、搭乗検査の時間の掛り方が、今回はさらに気になる旅となりました。以前私がアメリカを訪れた時は、9.11テロ前であり、今ほど厳戒態勢で搭乗検査を受ける事もありませんでした。しかし今回は、完全に服の中まで見通せるスキャン装置や、または靴まで脱いでゲートを潜らなければならないゲート型金属探知機などを、フルに体験して来ました。9.11テロは、国内線で起きたという事もあり、国内の移動に関しても、無論同様な厳戒態勢が敷かれておりました。
そして、その悲劇の現場である「グラウンド・ゼロ」をこの目で見て来ました。現地の方々は、既にその周辺をグラウンド・ゼロとは呼ばずに、「ニューワールドトレードセンター」と呼んでいるとのことですが…。そして、以前そこに存在していた「ツインタワー」の跡地に関しては、当時公園を作ろうか、それともビルを建てようか等の議論もあったようですが、最終的には、遺族の強い要望により、その場所に、決して風化させないモニュメントを作ったとの事でした。(9/11MEMORIAL)
「グラウンド・ゼロ」とは、「爆心地」と言う意味で、日本の広島・長崎の原爆地にも使われた言葉です。アメリカが本土で、最初で最後の攻撃を受けたその場所にて、今の日本も唯一の被爆国として、絶対に戦争をしてはならないと、世界に発信して行く重要な役割を持った国であると、再認識させられた時となりました。
ビルの合間に大きく存在する地下に水が流れ落ちる滝のような 9/11MEMORIAL
One World Trade Center
T.Hikawa