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宙(そら)ガールのつぶやき
M.I.さんからバトン引き継ぎました 「にわか宙ガール」やってるN.M.です。
さて、私の好きな 金子みすずの 「星とたんぽぽ」 という詩なんですが
青いお空のそこふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまでしずんでる、
昼のお星はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
と始まっていきます。
優しい語り口ながらなかなか心に染み入る深い詩ですね私はこの詩を少しいじって (みすずさんゴメンナサイ! )
夜のあの星は目に見える。
見えるけれどもないんだよ、
見えるものでもないんだよ。
なんてつぶやきながら見上げる星があります。
それは、冬の星座の一つオリオン座に輝く赤い星「ベテルギウス」です。
ベテルギウスって、その意味は「巨人の脇の下」なんだそうです。
ちょうど巨人オリオンが手を上げている脇のあたりに位置するのでこの名がついたんでしょうが、
敢えて訳さずそのまま 「ベテルギウス」 って呼んだほうが私は断然かっこいいと思っています。
そしてなんとこの「ベテルギウス」、実はもう存在しないかもしれないという不思議な話を聞きました。
地球より遥か600~700光年先にあるというこの星は今まさにその寿命が尽きる寸前の姿なんだそうです。
太陽より20倍も重いこの星の最期は超新星爆発とやらを起こし無くなるらしく、それがもういつ起こっても不思議ではない状態なんだとか。
で、もしかするともう数百年前にこの星は大爆発を起こしとっくに消えているかもしれないのですが、
その光が地球に届くまでに600~700年かかるので、実は今、私たちは無いのに有る(と見える)
星を眺めているかもということなんです。
無いのに有る??
本当に宇宙には人間の想像もできないような不思議が満ち溢れていますね。
大空を見上げていると私たち人間の悩みなんてほんとにちっぽけなものにさえ思えてきます。
【星空教室M先生撮影のオリオン座大星雲】
こうして時に宇宙の不思議に想いを馳せながら眺めていた華やかな冬の星座たち。
それでもいつしか季節は冬から春へと移り変わり
私の関心事も星から花へと移りゆく今日この頃でした。
最後に金子みすずの冒頭の詩の続きをご披露して終わります。
ちってすがれたたんぽぽの、
かわらのすきに、だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ
あっ!ご指摘される前にタイトル変更!
「宙(そら)ガール」でなく「宙(そら)おばさんのつぶやき」でした。
では次回のバトンは令和元年の幕開けにふさわしいこの人へ。4月1日入社したての爽やか新人J.M.さんにお願いします。
N.Maeda