東通産業株式会社東通産業株式会社

事例

東京大学 教養学部様

語学学習のコミュニケーション能力研鑽へ 『コミュニケーション教育用設備』を納入

コミュニケーション教育用設備

若者で賑わう渋谷の街からすぐ近く、京王井の頭線駒場東大前駅前に緑豊かな東京大学(駒場キャンパス)があります。
正門から歩いて数分、銀杏並木が素晴らしい通り沿いに白壁の綺麗な10号館が建っています。この度は、この10号館の13教室にまたがり設備を納入致しました。既存設備は、導入以来10年余り経過し陳腐化、老朽化に伴い、今回の設備の大幅更新となりました。基本コンセプトとして、従来の基本機能は落とさず、現在の同大学の授業形態に沿い、堅牢性が高く、陳腐化しないことを前提に、意見招請の結果、弊社の提案を採用頂きました。

LLの良さを残したい

語学演習システムといえば、現在ではCALLシステムが中心的存在ですが、その昔はLLシステムでした。では何故今回もLLシステムをご希望になられたのでしょうか。
その理由として、今回納めさせて頂いた東京大学の中で駒場キャンパスの果たす役割が大きく関わっています。
1,2年生の教養基礎課程は駒場キャンパスで履修します。
政官財各界のトップリーダーを輩出する同大学では、当然非常に質の高い学生が集まります。
例えば、英語の教員も様々な専門組織に所属し、交流を図り専門性を高め、学生を意識しているそうです。
同様に、各外国語の授業では非常に独自性の高い、特色のある授業が進められていると伺いました。
そのような授業環境の中LLの良さは、操作がシンプルで誰にでも使いやすく、また音質も良く音声遅延もなく授業展開でのストレスがありません。

多様性に対応する教室

授業ではインターネットを通じ即時性の高い情報を利用、音声教材を使い瞬時に配布、自己学習をされたりと様々です。
また、少人数クラスの実現もすすめられ、従来の問題点を見直し、理想とする教育環境の再整備を目指されました。
大きく分けると以下のようになります。

●音声教材を使用する授業に特化した教室
 アンペール社製LLシステム+AVシステム

●インターネットやマルチメディア教材を使用する教室
 チエル社製フルデジタル学習(CALL)システム+AVシステム

●教員が使える教材は他教室と同等、学生卓が自由に動かせる学生参加型授業が可能な教室
 AVシステム他

●遠隔授業に対応した教室
 ポリコム社製テレビ会議システム+AVシステム

誰でも簡単に=SMOP

AVシステムは「誰でも直感的に操作できること」を実現する当社のスマートオペレーション(SMOP)というコンセプトに基づき設計、打合せを重ねてオリジナル仕様を納入しました。
わかりやすいGUIによるコントロールタッチパネルシステムは評判もよくお使い頂いております。

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最高の授業を目指して、一方向的なマス授業ではなく「特別」でオリジナリティと質の高い授業。
これは、永遠のテーマと伺いました。具体的に、「生きた語学」を教えるためには、世界各国現地でしか流通していないような書籍の利用、また教員独自で作る教材の利用が必須とのことです。そのために、ヴォルフビジョン社製の書画カメラを採用し、高解像度で色再現性の高い表示が可能となりました。また収納タイプとし卓上をすっきりとお使い頂けます。

教員卓にも様々な工夫を施しています。できるだけ卓上をフラットに広く使いたい、とのご要望に応えるためにコントロールタッチパネルや音量調整フェーダーなどは卓上にフラットに設置、マウス、キーボードは利用時に引き出して使う構造にしました。赤外線マイクロホンやビデオなどの機器も全て卓内に収納、同様のコンセプトでLL教室、CALL教室の学生卓にも配慮しました。
卓上の液晶モニターは、手動で簡単に落し込み収納ができるようエレベータ機構を内蔵し、卓上がフラットになり広く使えるよう工夫致しました。
これで従来の卓にありがちな教科書、ノートを広げられないという問題を解決しました。

教材持ち帰りにUSBメモリ

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語学教育においては特に予習、復習が大切です。
教材の持帰用メディアについては、時代とともにカセットテープからMD(ミニディスク)、現在では半導体メモリーなどへと変わってきています。
このような状況の中、もっとも相応しいメディアとして、今回はUSBメモリを選択しました。
また、音声ファイルを自宅に持ち帰り復習できるよう、独自のソフトウェアを弊社で開発し、納入致しました。
これら様々な特徴を有する機能、設備をお使いになられる教員の方々の評判はいかがなものかと、教員のひとりからお聞きしたところ・・・「非常に使いやすく、安定している」との感想を頂きました。

教養教育の発信

同大学では、教養教育をアジア各国や国内の高等学校などと協力して、授業をシェアする試みをされています。すでにいくつかの教室で授業が行われておりますが、さらに充実した授業を行っていきたいとの要望もあり世界標準のポリコム社製テレビ会議システムを始めとして、複数のメーカーを組み合わせた遠隔授業対応教室を納入いたしました。
実際の遠隔授業はこれから始まりますが、教養教育の全世界的な広がりに期待が高まります。
弊社も期待と要望にお応えしご満足して頂けるようにしっかりとサポートして参ります。

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