東京工業大学 情報系教育研究機構様
学内外を有機的につなぐHD遠隔講義を実現 超臨場感『キャンパス間遠隔講義システム』
東京都内でありながら都会の喧騒を離れ、物静かな住宅地の一角、東急大井町線・目黒線大岡山駅前に、来年創立130周年を迎える東京工業大学(大岡山キャンパス)があります。
平成20年4月に「東京工業大学情報系教育研究機構」は発足されました。学内の情報関連組織と教員の横断的な連携と協力により先端的あるいは複合的な研究領域と学問領域の開拓と新たな情報系研究組織の創出を目指すという大きなミッションを背負っています。同機構が進める教育・研究プログラムを円滑にサポートするインフラとして、今回「キャンパス間遠隔講義システム」を当社が納入させて頂きました。
同大学は、目黒区にある大岡山キャンパスと横浜市緑区にあるすずかけ台キャンパス、港区にある田町キャンパスに別れています。今回は、大岡山キャンパスとすずかけ台キャンパスに1システムずつ納入致しました。
これは使える!
遠隔講義、遠隔会議での使用を目的として整備された同システムですが、実際にお使い頂きました教員の方々のご感想は「これは使える!」と共通したご感想を頂いております。
今回のシステムは、従来の遠隔講義システムとは大きく異なっています。従来のシステムは、大講義室にあって、スクリーンに表示されるぼやけた文字、1画面のみの映像表示、教員から学生へ一方通行になりがちで学生からの質問を聞くことができず、使い勝手があまり良くなかったそうです。
これらの問題を解決するため国内外を問わず遠隔講義やテレビ会議の設備をご覧になり検討・設計を重ねられて、今回の「キャンパス間遠隔講義システム」が誕生致しました。
システムの特徴として大きく3つあります。
●白板全体をカバーするハイビジョン(HD)テレビ会議システム
●3面構成の65インチモニター
●簡単な操作で遠隔講義・会議が可能なコントロールシステム
ハイビジョン(HD)テレビ会議システムは、教員、白板、学生の位置や運用を熟慮し設計されました。
3面構成の65インチモニターは、相手が目の前にあるモニター越しにいるような錯覚を覚える没入感、超臨場感です。
これらにより鮮明な映像と聞きやすい音声が、遠隔講義・会議のどちらの運用においても、自然でお互いのインタラクションがとれる環境を実現しました。
コントロールシステムは、弊社が得意とする商品の一つでわかりやすいGUIデザインのタッチパネル方式を採用して頂きました。
自室だけでなく他室を同時に制御でき、遠隔講義や遠隔会議の使用開始、終了操作や画面切り替えなどの設定変更などが簡単に行えます。
これにより、教員自らが運用できるようになったことでサポート要員が不要となりました。
遠隔講義で使う
遠隔講義で使用する場合、タッチパネルからワンタッチ操作 で、お互いのテレビ会議システム、カメラ、モニターなどが連動し、あたかも学生側の目の前に教員がいるようです。(上写真)
また教員側もモニター越しに見える学生が目の前に座っている状況になります。教員は、講義中に学生の質問も受ける事ができリアルタイムに回答、指導できる事が大きな特徴です。これにより距離を超え、時間を共有できる自然な講義を実現しています。インタラクションを高めあうことができる素晴らしい教育空間が提供できました。
遠隔会議で使う
遠隔会議で使う場合も、タッチパネルからワンタッチ操作で行えます。
お互いが向かい合って同じ空間で会議をしている状況になります。(上写真)
常に参加者の顔が見えることで、お互いの表情がはっきりとわかりコミュニケーションが取りやすい環境を実現しています。
初の試み
同大学と東京医科歯科大学は、生命医学情報学という新たな学問領域で活躍できる人材を育成する目的で新しい大学院教育を共同で始めました。お互いのファシリティを自由に使い、同時進行形で授業を行うことから生まれる相乗効果・・・その一翼を本システムが担っているそうです。
システム納入から数カ月でありますが、システムを利用されている方々の期待と挑戦に弊社も引き続き全力で協力して参ります。
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