日本薬科大学様
文教分野で初めて光ID技術「LinkRay」を利用した漢方資料館をリニューアルオープン
木村孟淳記念 漢方資料館
導入背景
日本薬科大学は、日本で初めて薬学部として漢方に特化した「漢方薬学科」を設置し、独自に薬学の発展に努めています。学内には様々な生薬標本や東洋医学・漢方医学の資料などを展示した「漢方資料館」があり、それをリニューアルし、一般公開します。その機会に新しい技術を利用し、これまでの概念を一新した資料館のあり方をご提案しました。
システム内容
◆概要
展示什器(ガラスケース・ショーケース・書庫など)の増設に伴い、「何か新しいことが出来ないか」とのご要望に、パナソニックの光ID技術を使ったLinkRayを利用したシステムをご提案しました。LinkRayとは街や家庭で使われている明かりや光「LED光源」をスマートフォンのカメラで読み取り、様々な情報が入手できるソリューションです。資料館の展示ケースには、LED照明の仕掛けが施され、見学者がその光を受光できる位置に来ると、自動的にスマホやタブレットの画面に展示品の説明や画像が現れ、それらをより詳しく、解り易く知ることができます。その場だけでなく、後から情報を再度、見直し、学習することも可能です。
スマートフォンに専用アプリをインストールして見学
手持ちのスマホの画面に詳細情報を瞬時に表示
◆技術比較
他のID連携技術、例えばBLE(ibeacon)は、近くに発信器が複数あると、どこからの情報かを判断できない場合があり、QRコードも近寄らないと認識できません。LinkRayの場合は、光ID送信機能付きの照明器具に向けてスマホをかざすだけで、迅速に受信できます。人が大勢いて混雑していても全く影響を受けずに受信できます。これらの利点がLinkRayを採用した大きな理由です。
光ID変調器 LED光源の変調パターンをデジタルデータとして送信
◆コンテンツ
展示品のコンテンツは撮影から手掛けました。画質にこだわり、鮮明に撮ることで、スマホで引き延ばした際もボヤけることなく、細部に亘って確認できます。光ID技術の利用により、これまでは難しかった展示品の詳細な実像が掴め、貴重な歴史的な資料に身近に接して漢方薬の奥深い、積み重ねてきた効用や先人の努力などを知ることができます。
お客様の声

木村孟淳記念漢方資料館館長 船山信次様より
一般的に漢方資料は、書籍資料の展示だけでは、理解するのがとても難しいものが多いのですが、新しいシステムの導入により展示内容を学生達がこれまで以上によりよく理解し、一般の方も漢方が親しみ易くなっていくのではないか、と期待し、感謝しています。
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