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事例

文教大学様

 

カメラトラッキングシステム採用の最新鋭バーチャルスタジオにリニュアル

 

1Aスタジオ 調整室・操作卓

導入背景

 学校法人 文教大学学園の湘南キャンパスは日本初の情報学部や国際・経営・健康栄養学部を有する約40 年の歴史あるキャンパスです。

今回導入した最新鋭のバーチャルスタジオを主に利用するメディア表現学科は、放送業界などメディア関連企業など多くの優秀な人材を輩出しております。
弊社では、2019 年3 月のスタジオリニューアルに伴いシステムコンサルタントから設計、施工まで全てを担当しました。

システム内容

 ◆コンセプト
スタジオ更新のコンセプトは、最新の放送プロダクション技術でありながらも、高度なコンテンツ制作を最小限のオペレーションで実現できるようにすることです。さらに近年放送システムでも使われるようになってきたIPネットワークで構築することによりVTR や特殊な機器を介在することなくイーサネット、WiFi 接続で柔軟な機器接続を実現させています。このようにすることで情報システム部門のサーバー連携や、 CG 教室とのメディアを介さないデータのやり取りを実現することで利便性を向上させます。部門の垣根を超えたコンテンツ制作が可能になり、スタジオの稼働率を上げることを目標にしました。

 

1Aスタジオ

 ◆システム内容  スタジオA の核としての Newtek TriCaster TC1

メイン機材としてNewtek 社製TriCaster はライブプロダクションシステムを採用し、映像のスイッチングのほかVTR、タイトラー、オーディオミキシングなどコンテンツ制作に必要な機能が統合されており素早くアクセスすることができます。Apple iPad を使ってサブスイッチャーとしての機能やオーディオミキサー機能をTriCaster から分離させリモートで操作することも可能になっています。さらに放送規格のSkype 回線が2 系統用意されておりリアルタイム中継をコストをかけることなく行うことが出来、遠隔のキャンパスや他大学と連携したコンテンツ制作が実現します。またYoutubeを始めとした各種ストリーミング放送に対応しているためスタジオからインターネットライブ放送をすることが出来ます。

 

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Aスタジオ 調整室・Tricaster

 

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Aスタジオ 調整室・AVラック

 

◆バーチャルスタジオは2Way 方式
文教大学が従来から使用しているカメラの動きに連動したバーチャルスタジオシステムを一新。
メインは世界中の放送局で採用されているVizrt 社のシステムを導入。スタジオ内にある3 台のカメラの動き、レンズ動作と連動してリアルタイムでCG と合成します。
CG データはCG 教室で作成されたコンテンツを取り込むことができ、連携してコンテンツ制作を行うことができます。カメラトラッキングには最新の画像処理方式を採用し、カメラ下の画像パターンシートを読み取ることによりカメラ位置や傾きを検出しています。従来の機械式トラッキング方法とは異なり、セットアップに必要な時間が1 分以内となるため授業開始にかかる時間が大幅に短縮しました。またTriCaster TC1 内蔵の簡易バーチャル機能も使えるようにしているので専門家でなくても気軽に合成コンテンツを制作できます。こうする事によりメディア表現学科以外でも使えるようにしてスタジオの稼働率を上げることに寄与しています。

 

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Aスタジオ バーチャルシステム

 

◆音声スタジオはデジタルレコーディングが基本
スタジオB は音声収録スタジオです。オーディオ編集機として業界標準のAvid 社ProTools を核としてデジタルミキサーBEHRINGER 社 X32 とUSB ケーブル一本で接続し、32in/32out のデータをやりとりしています。ミキサーは収録時のフェーダー操作としてもProTools 操作時のフェーダーコントローラーとしても使用できます。入出力はファイルベースのほか、iPhone やUSB メモリも接続することができ、学生が簡単にコンテンツを持ち寄りシステムにアクセスすることができます。

 

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Bスタジオ 調整室

 

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Bスタジオ 調整室 オーディオミキサー

お客様の声

スタジオの機材がリニュアルされ、機能も増えた事からコンテンツ制作の幅が広がりました。特に新システムでカメラと連動できるバーチャルシステムは、セットアップも楽になり、今まで以上に多くの人が利用できるようになりました。コンテンツ制作の楽しさを実感できるシステムとなっています。

 

 

写真 弊社撮影(写真の転載、転用はお断り致します)

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